資本主義経済並びにグローバリズムの成熟化に伴い、世の中の弊害・不経済が昨今、際だってきました。今まさに転換を図らねばならない時期が到来しています。

 

　効率至上主義・統制された管理体制・機械的・事務的が重要視され、本来の目標とした「人間としての快適な生活」がなおざりになり、日本の年間の自殺者は毎年3万人を越えております。連日報道される中東のテロによる死亡者でもこれほど多くはありません。その様に考えると日本は根深い大変恐ろしい国である。
グローバリズムのお手本のアメリカでも受刑者が110万人を超え、国民200人あたりに1人が刑務所に入っているのが現状です。資本主義社会が理想の社会としたスローガンがまさに崩壊しつつあります。集中経済により都心60km圏内に3,000万人が生活しています。ねずみは狭いところに押し込まれると狂ったように殺しあいが始まるそうです。しかし人間は知的霊長類である以上、それを避けるべき流れを創りだすでしょう。

 

　インフォメーションテクノロジーのインフラが進み、地方でも高速インターネットが利用できるようになりました。インターネットの普及＝効率至上主義・非人間的と思われがちですが最大の利点は集中経済の脱出が容易になったということです。つまり、何処にいても同じ時間に情報を共有できるようになり、生活する場所・仕事の場所を集中する必要がなくなった。

 

　資本主義から知本主義に変わりつつあり、その「知」を磨く為にも引き出す為にも新たなシステム・発想・環境が望まれています。集中の経済社会から脱出し、自然に囲まれた環境での、モノの発想が次世代の流れのヒントを掴むことになると確信します。